9月19日(土)「オルタナティブ・スペースの歴史」
小池 一子(クリエイティブディレクター)×白石 正美(SCAI THE BATHHOUSE 代表) 芸術やデザインなど日本の現代文化が国際的に広がり始めた1980年代には、制度から距離を置き、自由度を保ちながら、独自の方法論を実践する活動が見られました。オルタナティブ(第三の)をキーワードとし、今はなき「佐賀町エギジビットスペース」や「東高現代美術館」などを手掛かりに、1980年代から1990年代の東京のアートシーン形成について考えます。

*本プログラムは、「東京アートポイント計画」のインターン・プログラムと連動しています。
詳細は、http://www.bh-project.jp/artpoint/app/intern.htmlにてご確認下さい。

レクチャー詳細

「同時代を生きるためのオルタナティブ」 小池 一子
1983年の暮れに江東区佐賀町に立ち上がり2000年に幕を閉じた「佐賀町エギジビットスペース」。コマーシャル・ギャラリーや美術館という制度では捉えきれない芸術表現を自由に追求する場として広く知られました。1960年代、ロンドン、ニューヨークで語られ、実践された「第三の道をゆく」を意味する「オルタナティブ」という言葉。それは表現形式の境界や限界を気にせずに、同時代の空気を吸いながら、未踏の地に足を踏み入れてゆく勇気ある態度あるいは行為ということができるかもしれません。1980年代の東京におけるオルタナティブ・スペースを参照に、表現領域を横断しながら同時代の価値を投げかけていく場や方法としての「オルタナティブ」を考えます。

「アートの場を創る」 白石 正美
1980年代後半から1990年代の初めにかけて、文化資本や文化政策の国際化とともに日本のアート界が世界水準に近づこうとしていた時代において、海外のアート界と未整備だった日本のアート界を媒介する活動について語ります。とりわけ、フジテレビギャラリーを経て1988年にディレクターに就任した東高現代美術館では、表参道に三年間の期間限定で現れた広い空間と同時代性の高いプログラム作りで、現代美術を軸に建築、デザイン、ファッションなど数々の伝説的な展覧会が開催されました。自身のコマーシャル・ギャラリー運営やアートフェアー立ち上げに至る過程で行ったオルタナティブな活動について、東京のアート界が形成される時代背景をとおして考えます。

【参考文献】

・エモーショナル・サイト実行委員会 編、「エモーショナル・サイト」、エモーショナル・サイト実行委員会、2003年
・小池一子 著、「空間のアウラ」、白水社、1993年
・BankART1929 編、「アートイニシアティブ − リレーする構造」、BankART1929、2009年
・ロバート・アトキンス 著、杉山悦子ほか訳、「現代美術のキーワード」、美術出版社、1993年
・原美術館 編、「プライマル スピリット−今日の造形精神」、財団法人アルカンシェール美術財団、1990年




■時間:各回13:00〜16:00 (開場12:30)
※各回二人の講師がそれぞれ45分ずつ講義をしたあと、対談を行います。

■会場:ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29-10)ほか都内各地 
※日程、講師、会場等に変更が生じる場合がございます。予めご了承願います。



■定員:各回100名(要予約・先着順)
■入場料:各回一般1,000円、学生/AITメンバー800円 ※当日受付にて支払い
■主催:東京都/東京文化発信プロジェクト室(財団法人東京都歴史文化財団)
 特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
■協力: ヒルサイドテラスほか

お問い合わせ

NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
〒150-0033 渋谷区猿楽町30-3ツインビル代官山A502
TEL 03-5489-7277 / FAX03-3780-0266
http://www.a-i-t.net/

▲ページの先頭へ