2月20日(土)「共生のための環境へ」
藤 浩志(美術家)×飯島 博(NPO法人アサザ基金 代表理事)
力をもった誰かが力のない誰かを支配するのではなく、ふつうの人がふつうの人に対して何かの考えや実践を働きかけてゆく、そこに環境を整える新たな態度がありそうです。その始まりは、今生きている状況に対する違和感。身の回りの自然や社会システムに対して「こうしたら良くなるのに」と思ったときの実践について考え、「東京」の環境を見直します。
*本プログラムは、「東京アートポイント計画」のインターン・プログラムと連動しています。
詳細は、
http://www.bh-project.jp/artpoint/app/intern.htmlにてご確認下さい。
レクチャー詳細
「生きものの道をつくって都市の壁を溶かし膜に変える」 飯島 博
これまでに延べ18万人が関わった霞ヶ浦の水質回復を行う「アサザプロジェクト」など、市民主導型の公共事業から子どもたちに向けたワークショップまで、さまざまな規模のプロジェクトをとおして、空間の読み直しと環境を変える可能性について考えます。子どもたちに向けたワークショップで登場するのは、「竜」や「河童」という生き物。その存在について子どもたちと語り合いながら、「竜」や「河童」が住みやすい水辺や森づくりに想像力を膨らませ、具体的に行動を起こします。するとそれは、リーダー不在のネットワーク型の活動となり、子どもから子どもへ、また子どもから大人へつながりながらゆっくりと広がってゆきます。このような、政府や自治体による管理主導型とは違い、ふつうの人々が環境の問題を自分のものとして考えて取り組む重要さについて考えを深めます。
「まちの、いじり方とつかい方」 藤 浩志
いらなくなったおもちゃを使った子ども主体の活動「kaekko」や防災の知恵や技を学ぶ「イザ!カエルキャラバン」、使われたペットボトルなどをつなげてまちの景観づくりに展開してゆく「デコポリ」など、地域資源や協力関係を基盤とした活動をとおして、まちへの働きかけ方を探ります。ひと世代前ごろから、例えば、祭りが地域社会の成立に必ずしも必要ではなくなってきていることに、まちの成立条件における変化を実感する藤氏。それは、金網やワイヤーで縛られた土地が増えるにつれて、人々が集まり、遊び、コミュニケーションを図ることのできる場が消えてきたということにも重ねることができるでしょう。そのような硬化した地域社会をどこからいじり始めたら、人々が活力や想像力を取り戻すことができるのか。そのための仕組みづくりを芸術の実践から考えます。
【参考文献・ウェブサイト】
霞ヶ浦・北浦 アサザプロジェクト
http://www.kasumigaura.net/asaza/
藤浩志ホームページ
http://geco.jp
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト] 編著、「環境・術 記録集」、2009年
■時間:各回13:00〜16:00 (開場12:30)
※各回二人の講師がそれぞれ45分ずつ講義をしたあと、対談を行います。
■会場:ヒルサイドプラザ(東京都渋谷区猿楽町29-10)ほか都内各地
※日程、講師、会場等に変更が生じる場合がございます。予めご了承願います。
■定員:各回100名(要予約・先着順)
■入場料:各回一般1,000円、学生/AITメンバー800円 ※当日受付にて支払い
■主催:東京都/東京文化発信プロジェクト室(財団法人東京都歴史文化財団)
特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
■協力: ヒルサイドテラスほか
お問い合わせ
NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]
〒150-0033 渋谷区猿楽町30-3ツインビル代官山A502
TEL 03-5489-7277 / FAX03-3780-0266
http://www.a-i-t.net/