セントラルイースト東京 × 東京アートポイント計画
CET090718


日時:2009年7月18日(土)11:00〜24:00
会場:神田・馬喰町・浅草橋・日本橋を結ぶ地域(CETエリア)のオフィス、店舗、ギャラリーなど


イベントレビュー

CETイベント写真

東京R不動産によるCETエリアのツアー

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CETゆかりのクリエーターらによる「絵画部」展示

アート・デザイン・建築の複合フェスティバル「セントラルイースト東京(CET)」が「東京アートポイント計画」とコラボレーション! 大型開発の隙間で空洞化した都市空間の再生にチャレンジするCETチームは、神田・馬喰町・浅草橋・日本橋を結ぶ地域をCETエリアと名付け、これまでアトリエ、ギャラリー、ショップ、オフィス等を誘致し、年に1度のフェスティバルを開催しながらユニークなエリアの創造を目指してきました。空きビルが目立ち、活力を失いかけていたCETエリアですが、今では年々変化している様子を実感しているそうです。

今回の1DAYイベントでは、エリア内のギャラリーやカフェ、オフィス、改装中の空きビルなどを会場とした作品展示やトーク・レクチャーイベント、地元町会×CETによる路上封鎖パーティー、水上クルージング「LIFE ON BOARD@CET」など様々なイベントが開催されました。

インフォメーションセンターになったASYL BSMTでは、まち歩きを楽しむエリアマップが配布されました。こちらでは、CETゆかりのクリエイター、都築潤、佐藤直樹、マジック・コバヤシ、池田晶紀、小田島等の5人組による「絵画部」と、こちらに事務局を構える「ENSEMBLES 09」展の大友良英による作品展示が行われました。

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「Gallery αM」やアートカフェ「馬喰町ART+EAT」が入居するアガタ・竹澤ビル


CETエリアは古くから問屋街として栄えてきましたが、現在は空きビルが増えており、古くなった建物をリノベーションした物件を、クリエイターたちがアトリエや事務所として活用しているケースが多くあります。オープンオフィスイベントは、もともとは繊維卸問屋であったり、牛乳屋であったりと古い建物の個性を残しながらクリエイティブな仕事場に設えられた部屋をのぞく、貴重な機会となりました。例えば、不動産のリノベーション、紹介を行う「PIT STOCK」は、昭和36年築の元スカーフ問屋をリノベーションした建物で、住居兼事務所として使用している建物内を公開していただきました。1階フロアにはギャラリースペース「GALLERY PISTA」を併設しており、こちらでは工学院大学建築学科3年生による展示が行われました。「TOKYO APPEAL 2016 by Kogakuin Univ.」というタイトルで、2016年のオリンピック誘致活動を機会に、彼らが考える"東京ミュージアム"構想について、自身の言葉で丁寧にコンセプトを聞くことができました。挑戦的に都市空間の活用を提案する姿はとても活き活きとし印象的でした。

また、このエリアは現在、数多くの現代アートギャラリーが移転し、点在しているエリアでもあります。2008年に六本木より移転したTARO NASUやRoentgenwerkeなど、この機会に合わせて訪れてまわった方も多かったようです。東京R不動産によるエリア散策ツアーでは、よりディープなこのエリアの魅力を紹介。彼らが関わった実例を中心に、オープンして間もない武蔵野美術大学が運営する現代アートギャラリー「Gallery αM」やアートカフェ「馬喰町ART+EAT」が入居するアガタ・竹澤ビル、馬喰町エリアの問屋街など、いま街がどう変わりつつあるのか実際に街を歩きながらナビゲートして頂きました。

「CET09 OPEN MEETING」では、CETディレクターチームに東京アートポイント計画ディレクターの森司が加わり、CETエリアの可能性や今後のイベントの展開のしかたについて話し合いました。そのほか、いよいよ始動した、東京文化発信プロジェクト室とコミュニティアート・ふなばしが主催するインターンプログラム「シッカイ屋」参加者募集説明会や、ゲストを招いての「東京アートポイント計画」レクチャーを開催しました。ゲストは、アートポイント計画に参加する、PLAYWORKS主宰の劇作家、岸井大輔氏とアーティスト・イン・児童館の臼井隆志氏に加え、東京藝術大学教授の熊倉純子氏の3名。岸井氏は「東京のアートに必要なもの」、臼井氏は「<アーティストが居る>を<つくる>」をテーマに、東京を拠点に活動するふたりの問題意識について語っていただきました。エッセイをすでにご寄稿頂いている熊倉氏は、「ラディカルなコミュニティ・アート」をテーマに、東京から世界へイギリスのコミュニティ・アートの事例に触れながら、日本の事例として振付家の伊藤キムが「フェスティバル/トーキョー 09春」でプロデュースした「おやじカフェ」を挙げながら、日本ではどのようなスタイルが育ち、受け入れられていくのかといった疑問が提示されました。

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改装中のビルで行われた「CET09 OPEN MEETING」


日が暮れたところで、地元町会の皆さんの協力でアガタ・竹澤ビル前の路上を封鎖しパーティーが開かれました。DJとVJのパフォーマンスが、エリアを暑い中、歩き回った来場者の皆さんをおだやかにクールダウンしてくれました。来場者の皆さんは、この1DAYイベントを通して、CETエリアの魅力を感じて頂けたのではないでしょうか。古くから残る建物のつくりを活かしながら、地域住民の方々や、ここを拠点構えるクリエイターの皆さんが連帯し、また新たに拠点を移してきた皆さんがよいバランスで交わり、新しいコミュニティを形成している印象を受けました。東京という都市空間を舞台に、アートやクリエイティブの力でよりいきいきとしたあり方を目指す私たちの今後の活動に引き続きご期待ください。

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